2012年12月10日
ブータン市民の台所、野菜市場にて〜地産地消というGNH
現在、2013年春のブータンGNHツアーを募集中です。ティンプー滞在中にいつも「よってね!」とペマさんにお願いする場所のひとつが、野菜市場。観光客用ではなく、市民のための食材調達場所です。数年前に整備され、テント村からコンクリートの建物へ。1Fがインドフロア(輸入、化学肥料使ってる)、2Fがブータンフロア(近郊から調達、オーガニック)ということで、もちろん2FへGO! 続きは、ペマラマさん(ジグメ・ドゥッパさん命名)によるレポートでどうぞ!
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◆ブータンの野菜市場を堪能!
ブータンの野菜・果物市場には「LOCAL FARM PRODUCE」という農薬を使っていない農産物を生産者が直接販売しているエリアがあります。わたしたちが訪れた午後の昼下がりはお客さんがまばらで売り子さんもおしゃべりしたり、昼寝したりのんびりしていました。
入口の近くにホームステイ先で飲んだどぶろく酒の原料になる麹の塊が売っていました。丸くて平たいホットケーキのような形です。いかにも「のんべえ」のおじさんが嬉しそうに買ってみせてくれました。キャベツ、にんじん、玉ねぎ、かぼちゃ、バナナ、うりなど日本でおなじみの食材もたくさんあります。
約40年前、日本の農学者・ダショー西岡氏の指導で生産、普及がはじまった大根もありました。試しにみんなでりんごを買ってみました。売り子さんが天秤を使って重さを量って売ります。小ぶりのりんごは甘さ控えめ酸味のきいた素朴な味がしました。柿も買って帰国後食べました渋柿でたいへん渋くて渋抜きをしてなんとか食べました。
乾物や香辛料も豊富で、しいたけやかぼちゃのスライスに交じって松茸の乾物も1袋日本円で600円ぐらいで売っていました。激辛ブータン料理に欠かせない唐辛子の大きさにびっくり。一瞬、ししとうかピーマンかと思うほどの豪快さ。香辛料のコーナーで試食をして唐辛子と山淑の粒をたくさん買いました。どちらも1粒口に入れると口中に広がる多重的な上品な深い辛みです。
お店の売り子さん、売っている商品どれもこれも料理好きの自分にとっては1日中うろついても飽きないぐらい楽しい市場めぐりでした。最近のニュースによると、ブータンは国をあげてオーガニック100%をめさすということです。化学調味料が蔓延している国からきた自分にとってはたいへんうらやましく、GNH立国の基盤は、地産地消の安全で豊かな食生活にもあることを実感しました。
(文責:ペマラマ(ゾンカ語で蓮の花の女神))
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| GNHツアー
ブータンGNHツアー・2012秋、報告集完成!
ブータン国王夫妻が昨年、日本を訪れてからちょうど1年。今年の上半期における、ブータン訪問日本人観光客は、過去最高だったそうです。ナマケモノ倶楽部のツアーが、ユニークかついいなあと思っている点のひとつは、グループの年齢層。学生からシニアまで一緒に行動している団体客は、現地では見かけません。そして、観光だけではなく、ブータン現地の人やツアーメンバーとの意見交換を通じて、自分の中のGNH観を問い直すこと。
さて、9月の報告集ができあがったので、みなさんに公開します!ツアー参加者の中で毎回編集長を決めるのですが、今回は田中太郎さんがその役をかって出てくださいました。ありがとうございます!
http://www.geocities.jp/onsenkeibajuku/Bhutan2012/bhutan2012autumn.html
その中から、今日はホームステイの感想をピックアップしたいと思います。
今回のツアーでは、プナカ県イビサ村(世界一棚田が美しい村)で、1泊のホームステイをしました。5つの家に分かれて、2〜4人ずつ、身振り手振り、あるいは英語の話せる子どもを通じてコミュニケーションをとりました。
◆ホームステイ(張尾・望月・福田・村井)
私たち大学生4人は、オーガニックファームをされているお宅にホームステイさせていただきました。後で聞くと、今回のホームステイ先で一番立派なお家だそうで、電気もつき、綺麗なトイレもありました。青空トイレの覚悟でいたのでホッとしました。
最初、10歳の男の子が快く家に入れてくれ、その後18歳の女の子も家に来ました。
男の子はこのお宅のおじさんの甥っ子で、名前はヌマカンドゥくん。女の子はティンプーに住んでいて遊びに来たキリアンドゥちゃん。後からこのお宅のお父さんも入ってきました。お父さんは,地球の歩き方をじっくり見ていましたが、なんとお父さんがこの本に載っていて(お祭りの観客で写っていた!)、とても興奮していました。初め何を話していいか戸惑いましたが、簡単な英語やゾンカ語で話したり、ジェスチャーや紙に絵を書いたりしてコミュニケーションをとりました。日本から持ってきた折り紙で一緒に鶴を折ったり、梅干しも気に入ってくれたみたいでした。途中から、ペマさんとタシさんも来ました。
夜ごはんは、全部家の畑でとれたもの。じゃがいもがとても美味しくて、辛かったのですがそれまでのブータンの食事の中で一番美味しく感じました。お母さんの美味しい料理とお酒を飲みながら、家族やペマさん達とお話を楽しみ、夜は家の下でアマを作っているところを見させていただきました。出来立てのアマをみんなで飲みながら(ペマさんはお代わりもしっかり)、途中で来たお隣のご夫婦も一緒に、笑いあって幸せなひと時を過ごしました。ほろ酔いのお母さんの、ポロリ事件にはみんなビックリしましたが(笑)
寝る際、お母さんが新しいお布団を用意してくださっていて、寝袋は使わずにすみました。寝る支度をしていたら、お母さんが携帯で撮った写真を見せてくれました。たくさんの子ども、お父さん、親戚・・・家族を思う気持ちで溢れていました。愛ですね(^^)* その後はぐっすり快適に眠りにつきました。
イビサ村の人々は英語が通じる人はほとんどいませんでしたが、言葉が通じなくてもお互いに思っていることは通じるということが分かりました。お互いに理解しようと試行錯誤することが大切なのだと感じました。
短い時間でのホームステイでしたが、ブータンの人々の陽気さや優しさ、おもてなしの心などといった素敵な人柄を肌で感じることが出来た貴重な体験となりました。
(文:村井仁美)
さて、9月の報告集ができあがったので、みなさんに公開します!ツアー参加者の中で毎回編集長を決めるのですが、今回は田中太郎さんがその役をかって出てくださいました。ありがとうございます!
http://www.geocities.jp/onsenkeibajuku/Bhutan2012/bhutan2012autumn.html
その中から、今日はホームステイの感想をピックアップしたいと思います。
今回のツアーでは、プナカ県イビサ村(世界一棚田が美しい村)で、1泊のホームステイをしました。5つの家に分かれて、2〜4人ずつ、身振り手振り、あるいは英語の話せる子どもを通じてコミュニケーションをとりました。
◆ホームステイ(張尾・望月・福田・村井)
私たち大学生4人は、オーガニックファームをされているお宅にホームステイさせていただきました。後で聞くと、今回のホームステイ先で一番立派なお家だそうで、電気もつき、綺麗なトイレもありました。青空トイレの覚悟でいたのでホッとしました。
最初、10歳の男の子が快く家に入れてくれ、その後18歳の女の子も家に来ました。
男の子はこのお宅のおじさんの甥っ子で、名前はヌマカンドゥくん。女の子はティンプーに住んでいて遊びに来たキリアンドゥちゃん。後からこのお宅のお父さんも入ってきました。お父さんは,地球の歩き方をじっくり見ていましたが、なんとお父さんがこの本に載っていて(お祭りの観客で写っていた!)、とても興奮していました。初め何を話していいか戸惑いましたが、簡単な英語やゾンカ語で話したり、ジェスチャーや紙に絵を書いたりしてコミュニケーションをとりました。日本から持ってきた折り紙で一緒に鶴を折ったり、梅干しも気に入ってくれたみたいでした。途中から、ペマさんとタシさんも来ました。
夜ごはんは、全部家の畑でとれたもの。じゃがいもがとても美味しくて、辛かったのですがそれまでのブータンの食事の中で一番美味しく感じました。お母さんの美味しい料理とお酒を飲みながら、家族やペマさん達とお話を楽しみ、夜は家の下でアマを作っているところを見させていただきました。出来立てのアマをみんなで飲みながら(ペマさんはお代わりもしっかり)、途中で来たお隣のご夫婦も一緒に、笑いあって幸せなひと時を過ごしました。ほろ酔いのお母さんの、ポロリ事件にはみんなビックリしましたが(笑)
寝る際、お母さんが新しいお布団を用意してくださっていて、寝袋は使わずにすみました。寝る支度をしていたら、お母さんが携帯で撮った写真を見せてくれました。たくさんの子ども、お父さん、親戚・・・家族を思う気持ちで溢れていました。愛ですね(^^)* その後はぐっすり快適に眠りにつきました。
イビサ村の人々は英語が通じる人はほとんどいませんでしたが、言葉が通じなくてもお互いに思っていることは通じるということが分かりました。お互いに理解しようと試行錯誤することが大切なのだと感じました。
短い時間でのホームステイでしたが、ブータンの人々の陽気さや優しさ、おもてなしの心などといった素敵な人柄を肌で感じることが出来た貴重な体験となりました。
(文:村井仁美)
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