2014年08月18日

ペマさん、熊本・あさぎり町にて小学生と交流

あさぎり町(須恵村)レポート 小久保裕史

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ペマさんと須恵小学校の交流会の様子まずペマさんから小学生へ講演。

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講演の後はみんなでゲームを行いより親睦を深めました。
当日は天候もよく桜も満開!交流会のあとは桜の下でお昼ごはん。ペマさんも嬉しそうでした。


●あさぎり町の綿の栽培について

平成25年より熊本県あさぎり町須恵地区で住民が共同で綿花栽培に取り組む「和綿の里づくり会」が発足しました。あさぎりには「ハジアイ」「かちゃあ」という言葉があります。「ハジアイ」とは支え合い、助け合い、心のつながりのこと「かちゃあ」とはいわゆる“結”労働力の相互的な交換のことです。会はこの「ハジアイ」「かちゃあ」を取り戻し和綿を通して各参加グループが、種まき、収穫、製品になるまでの過程を共有して、皆で感動できたらとの思いから発足しました。参加グループは須恵小学校、南陵高校、つつじヶ丘学園(グループホーム)、木綿葉(介護施設)あすなりネットワーク、須恵老人クラブ、須恵農家団体です。会のメンバーが貸してくれている畑(約15アール)に今年は5月29日に2千株分の種蒔きをしました。(写真は3月に撮影されたもの。まだ種蒔きはされていません)

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ジョン・エンブリーさんについて:昭和10年から11年にかけて夫婦で須恵村に滞在したアメリカの社会人類学者。戦前社会学者が須恵村に来て研究した本を出しました。そのことで世界で須恵村は有名になりました。未だにアメリカの大学の教科書となっています。辻さん曰く「へたすると、アメリカ人は横浜は知らないけど須恵村は知っているっていう人がいるほどです」とのこと。ジョンエンブリーさんの奥さんとロバートスミスさんが共著で出した「須恵村の女たち」という本があります。ロバートスミスさんは辻さんの大学院時代の先生です。

●マインド熊本工場見学

創業は昭和64年。今年で26年目となります。約10年前にお客さんにこのコットンはどこのですかと聞かれて返答に困りました。安心して着られる服を作らなくてはいけないということでオーガニックコットンについて調べました。実際に信頼できる綿は皆無でした。だったら自分達で安心できる綿を作ろうということで綿をつくり始めました。和綿を糸にする日本に数台しかないガラ紡で糸を紡ぎ製品化しています。ガラ紡は紡績する時にガラガラと音がすることから その名がついたと言われます。ゆっくりと手紬ぎのような糸が出来上がります
現在は和綿の里づくり会が栽培した綿やあすなりの丘ふぁーむで綿くりした綿、自社で栽培したオーガニックコットンを製品化しています。

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あすなりの丘ふぁーむ(障がい者施設見学): 3型の地域活動支援センター(昔の共同作業所、授産施設)。あさぎり町在住の知的、身体、精神障害の方々10人が登録されています。来たいときにきてやりたいことを行うというスタイルをとっていて平均して一日4~5名が通っています。昨年よりマインド熊本さんからが綿くりの仕事を頂き綿くりを行いs単位で買い取ってもらっています。約4時間の作業で約100~150gの綿ができます。
posted by GNH at 21:02| Comment(0) | ぺマさん来日2014
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