2015年01月15日

【コラム】チモン村、ありのままの生活part1

では、さっそく、2014年11月に東部ブータン・チモン村を訪れた大学生・荒井さんの旅のレポートからお届けします。

=======

チモン村、ありのままの生活

荒井 絵理菜(東部ブータンGNHツアー2014冬参加者)

10731163_542317412579925_8391639743863272154_n.jpg


高校生のときにGNH(国民総幸福量)に関心をもってから、ブータンに行きたいという4年越しの想いが、2014年冬・ナマケモノ倶楽部のツアーで実現した。短い滞在期間であったが、ブータンを、チモン村を、そこで暮らす人たちのことをだいすきになるのに、多くの時間は必要ではなかった。「ここで暮らしなさい」といってくれる村の人の言葉を、真剣に考えてしまったほど、ブータンは豊かで魅力的な国だった。

インドから陸路でブータンに入り、年に一度のペマ・ガッツェルのツェチュ祭を見学、ペマさんの故郷であるチモン村を訪れるという旅のなかで、私は、仏教国ブータンの伝統的な暮らしと行事、温かい人柄と、おいしく安全な食べ物、そのどれもに強く感動した。そんな思いを、今回はチモン村での時間を振り返って、ツアー報告として文章にまとめたい。

荒井レポート1.jpg


「風の谷のナウシカみたい!」チモン村は周囲を山に囲まれ、チベット仏教の信仰の表れであるダルシンが、風に揺れる光景が美しすぎて、こんな印象をもった。チモン村はペマ・ガッツェルの西に位置する、周りを山に囲まれている村である。今は76世帯が暮らしており、村の中には寄宿生の学校や病院もある。チモン村はガイドであるペマさんの故郷であり、40年前に途絶えていたコットン文化を再生させようとペマさんはじめ、ご家族や近所の人たちと取り組んでいる。

DSCF4513スマイル.JPG


DSCF4510.JPG


私たちが到着すると、温かい笑顔とともに出迎えてくれ、地酒であるアラとゆで卵の歓迎に、心がじんわりと熱くなると同時にお酒で胸が熱くなったことを覚えている。移動が多かったツアーで、道行く人々と目が合うたびにほほえみ、何人もの子どもたちに手を振ってもらったよう、チモン村でも同様のコミュニケーションは多くあった。

中でも心に深く残っているのは、チモン村での最後の夜(2晩しかなかったが)に、ペマさんの家に働きにきている、村の女性の方たちと一緒に座り、話した時間だ。ゾンカ語もシャッショップもあいさつ程度しかわからない私は、女性の方たちが何を話しているのか分からないのだが、楽しそうに話しかけてくれ、英語が少し話せる女性に何を話しているのかを聞くだけでもコミュニケーションがとれた。それで十分だと思うほどに、一緒になってたくさん笑った。村の人たちの温かい人柄とその光景が、いまでも胸に残っている。

CIMG0518.JPG
posted by GNH at 22:18| Comment(2) | 東ブータン
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: