辻信一です。
明日、気仙沼のナマクラ仲間であり、教育者で漁師、今回の3・11の被災者でもある小野寺雅之さんの話を聞く会に、「聞き役」として参加します。
http://www.voluntary.jp/weblog/myblog/275/1945973#1945973
復興支援という言葉が飛び交っている今日この頃、ぼくはよく水俣病の当事者である漁師の緒方正人さんのことを思い出すんです。彼は東京で行われた集会に出席したときに、集まった「支援者」を前に、「皆さん、これからは支援ではなくご縁をいただきたい」と言った。しえん(4円)より、ごえん(5円)という駄洒落でもあるんですけど、これにはギクリとさせられた。支援という言葉には、どこか、他人事にかかわっているという前提があって、自分自身が問われていない、という意味を正人さんは込めていたんですね。それが彼の本の題名にもなった有名な「チッソは私であった」という言葉にも通じている。
まず、ぼくたちは耳を傾けるべきなのです。支援ができる、という前提にたつ前に、ただ、現地の声を聞き、自分の魂を現地に置いてみようとする。その先に、自分に何が問われているのか、そして何ができるか、ということもまた見えてくるのではないでしょうか。
小野寺さんは、ナマケモノ倶楽部発足の当初からの仲間であり、地域でいろいろな活躍をされてきた
エコロジストであり、教育者です。ハチドリ・ムーブメントのリーダーでもあります。3・11後、数週間、安否のわからなかった彼にまたこうして会えることはほんとうにうれしいことです。そして、その彼から震災について直接話を聞けることを、楽しみにしています。
「ポスト311を創る」第一回。都合のつく方は、ぜひご参加ください。
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『ポスト311を創る』
4月15日(金) 19時〜21時
天然住宅のお寺「見樹院」
http://www.nam-mind.jp/access.htm
最寄り駅: 都営地下鉄「春日」/ 東京メトロ「後楽園」徒歩15分
ゲスト:小野寺雅之さん(ナマクラ会員・農漁業者・大谷中学校総合学習講師)
http://chinomori.exblog.jp/
聞き手:辻信一(文化人類学者、ナマケモノ倶楽部世話人)
参加費:500円+カンパ
申込:要予約 ナマケモノ倶楽部まで。info@sloth.gr.jp
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2011年04月14日
まず、ぼくたちは耳を傾けるべきだ〜辻信一
posted by GNH at 20:12| Comment(0)
| ポスト311を創る
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