ナマケモノ倶楽部の共同代表でシンガーソングライターのアンニャ・ライトは、現在、オーストラリアで子ども2人、馬一頭と暮らしています。できるだけオカネを使わずに、地球に負荷をかけずに、おいしく、たのしく、健康的な暮らしを営もうと、SLOHAS(Slow Lifestyle of Health and Sustainability)を提案しているアンニャ。SLOHASとはGNHに沿った考え方でもあります。
■アンニャのスロー・マザー・ダイアリー(和訳あり)→こちら
この3月にあいついで日本からの子どもたちをスローホームステイに受け入れたアンニャ。(311があったからではなく、もともと春休みでホームステイさせたいとのリクエストを受けていた)10代のケンくんの帰国後、お母さんにインタビューしてもらったやりとりを、写真付でお送りしま〜す。
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4月2日に19歳になった息子のけんに、アンニャのところでのホームステイについていろいろと聞き取りをしました。稚拙な答えですみませんが、ありのままです。
Q.日本の自分の生活と比べて違ったところは?
A。洗濯やシャワーを毎日しないこと。(これはあまり書かないほうがいいのかもと思いましたが、本人の率直な感想です)ちょっと体がかゆくなったけど、そういうもんなんだと思って、すぐに慣れて、最初に違和感を感じたけど、それも楽しんだ。
雨水をためて使っているようだった。全部じゃないと思うけど・・・それから、動物が多いこと。
家の外に普通にカンガルーとかがいたりする。馬のオーリーはかわいくて、馬飼いたいと思った。
多くの家の屋根にソーラーパネルがあった。・・・・・洗濯して干しといたトランクスをカンガルーにぐっさぐさにかじられて、追っかけて取り返したと言ってました。アンニャは、死ぬほど笑いこけていたそうです・・・
Q.アンニャのところの生活でよかったことは?
A.空気がよくて、起きて馬が横にいる(トレーラーハウスのそばにぴったりくっついて寝ていたらしい)のがうれしかった。
Q.アンニャはどういう人だと思った?
A.教育に熱心な人だと思った。毎日学校に行っていた。アボガドの木を植えたり(写真にあります)、野菜の授業なんかをやっていた・・・けんも毎日学校に一緒に行っていました。アンニャは、本当は学校とか行かなくても、無理やり教えなくてもいいというか、教えたくないと言ってた。
Q.パチャやヤニたちの小学校に行って、自分の行った小学校と違うと思ったところは?
A.ハイテクなのに驚いた。だって、黒板がタッチパネルになるんだぜ?だけど、日本の子供に比べて子供らしいと思った、物事に対する興味や関心がものすごくあって、たとえば、日本の子供に折り紙を折っても「へえっ〜」っていう感じだけど、オーストラリアの子供は「わあ〜っ、すごい!」って、素直に表現するところがかわいいね!
Q.初めて言葉の通じない環境に行ってみて、どうだったの?
A。言葉の壁は難しいとは思わなかった。成せばなる・・・かな?結構、通じるもんだと思ったね?
Q.不便だと思ったことは?
A.車がないと何もできない。ウーンバにはスーパーが1件もない。一番近いスーパーで、車を飛ばして20分くらいかかるところにある。
Q.日本との違いを感じるところはどこ?
A.家がでかい!そして、人間がのんびりしている。せかせかしていないっていうのかな?学校は3時に終わって、親がみんな迎えに来るけど、けっこう、お父さんとかが迎えに来ているのに驚いた。3時に迎えに来れるって、何しているひとかなって?
Q.オーストラリアにまた行きたい?
A、また、行きたい。次は、観光とか、もっとしてみたい。グレートバリアリーフとか、世界遺産とか、見てみたいね!
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(お母様より:インタビューを終えて)
ほんとに、信じられないくらい英語が話せない状態で行ったにもかかわらず、けっこう、いろんな話しをアンニャとしてきているのには、驚かせられました。まあ、ほんとに通じていたのか?理解していたのかは定かではありませんが・・・
でも、アンニャの包容力によって、な〜んにもわけのわからない今どきの男子高校生が、自然の中で楽しませてもらってきたのだと思います。
もちろん、厳しいこともたくさんあったようで、甘やかさずに、対、人間、19歳の大人の男子として扱って、そして、育ててくださったのだと感謝しています。
うちの息子なども、携帯とコンビニがないと生きていけないような子達ですが、そうい子達が、アンニャの住む自然の中の暮らしの中で、不便ではなく、それが楽しくここちよい暮らしでもあるんだ、ということを感じて帰ってきてくれたらいいな、と思っていましたが、そう感じて帰ってきてくれたようです。
アンニャの暮らしで、いやだと思うことはあまりなかったようですね。小さいころに、何度も、家族や父親とインドネシアのちっちゃい島に行っていました。そこは、最初、行ったころは、水道がなく、海水をひいてシャワーとしていたところで、まだ、真水にする設備が完備していない島でした。だけど、そのインドネシアの島より、のんびりした暮らしだといったのには、驚きました。
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アンニャのGNHなライフスタイルについて、もっと知りたい方は『しんしんと、ディープ・エコロジー〜アンニャと森の物語』がおすすめです。
2011年05月03日
GNHな暮らし〜オーストラリア・アンニャ家編
posted by GNH at 00:24| Comment(0)
| 日記
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