2011年10月18日

あるがままのブータンに見た「シンプルな幸せ」

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今回のブータンGNHツアーで一番心に残ったのは、ガイドでも土産店の店員でもなく、ブータンで先祖代々の土地を耕してきた、ごく一般的な農民に直接お話を聞くことができたことです。有機農業、政治、子育てなど多岐にわたる内容について聞きましたが、GNHについての発言には、なんとなく予測はしていたものの感激してしまいました。

Q:「あなたにとってGNHとは何ですか。」
A:「こうやってみなさんと一緒にいることです。」

Q:「あなたは幸せですか。」
A:「いつも幸せです。」

Q:「不幸なときや、いらいらしたり怒ったりするときは?」
A:「ありません。」

このことばを聞くことができただけでもブータンに来てよかったと思いました。

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一方、県知事や環境省の方など政治に関わる人からは、ブータンの違う一面を教わりました。近代化やグローバル化にどう対応していくかというのが主な問題ですが、たとえば、地域格差をなくすための高速道路建設と、それに対する環境保護についての話がありました。また、都会を歩いていても、ケイタイや洋服、ナイトクラブに見られるように、すでに近代化しているのがよくわかります(ちなみにマックやスタバはありません、まだ)。

このように、今回はまさにブータンのあるがままの姿を学ぶ旅となりました。理想的な国としてだけ見るのは単純ですが、だからといって、すでに遅しと悲観的に見るのもまだ早い。なんといっても、GNHが理念として掲げられている国なので、むしろこれからの動向を楽しみにしたいと思いました。そして、日本に住みながらも、シンプルな幸せを大事にしよう、その力さえあれば「いつも幸せ」でいられると心から思います。

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ちなみに、お勉強だけでなく、旅行としての感動もたくさんありました。メンバーの中に強力な晴れ男と晴れ女がいたおかげで天気にも恵まれ、夏と秋のちょうど間の美しい景色とおいしい料理を楽しみました。しかしなんといっても、個性豊かなメンバーの皆さんとご縁ができたことに感謝です。

PS.新しい王妃が自分と1歳しか違わないのでちょっと真剣に悔しかった。

ブータンGNHツアー2011参加者・大岩万意
posted by GNH at 19:22| Comment(2) | GNHツアー
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