2011年11月20日

広がるタイのCSA(地域支援型農業)〜グリーンショップ

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■グリーンショップ

社会的起業として出版社、地域生産物の販売、GNHなどをテーマにした社会運動を展開する「実りある菜園」社(創設者:スラック・シワラック)の経営するグリーンショップは、雑貨屋・本屋・カフェの複合店舗で、グリーン・マーケット・ネットワークという活動についてプレゼンテーションがありました。

これは、地域の農業生産者、消費者、市場をつなげることで、有機農業を営む農家や地域社会の製品を支援すると同時に、消費者意識を高めようという試みです。有機農業などの支援に取り組んでいるNGOは以前からあったものの、販路の確保が困難な事から社会的な広がりにつながらないことが多かったため「市場」という観点を組み込んだそうです。

地域の生産者、特に一般市場での競争力を欠く中小農家の支援に力を入れているとのことで、「地域が支える農業」(CSA)による長期契約を通して地域消費者が生産者を支援する直販方式だけでなく、マーケットを毎週ひらいたり、イベントでの販売、グリーンショップを含めた20軒程の店舗によるバンコク内のネットワークを通しての販売や、ウェブショップでの販売にも取り組んでいるそうです。

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毎週ひらかれるマーケットは、消費者と生産者との交流の場、安全な食品についての学びの場として活用されているそうですが、それ以上に特徴的に思えたのは、このマーケットは公園や広場ではなく、病院や大学、中学校などで行っているということです。これは、多種多様な人たちと関係をつくり地域社会での協力関係を強めることになっていると思いますし、地域のつながりづくりという点でもユニークな取り組みだと思います。

また、生産者、消費者、市場関係者が参加して、オーガニック製品であること、環境配慮型の製品であること、地域生産者による製品であることなど、「望ましい」と思われる商品コンセプトを考え、「安全」(減農薬)「無農薬」「認証済みオーガニック」という独自の製品基準をつくることもしている、ということで、グリーン・マーケット・ネットワークの視野の広さには感じ入るものがありました。


タイGNHツアー2011・秋参加者:宇野真介
posted by GNH at 10:08| Comment(0) | GNHツアー
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