2011年11月23日

野草の声を聴く〜韓国の環境平和運動家、ファン・デグォンさん来日!

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「ポスト311」をどう生きていくか。これまでのグローバル化、成長神話からの大転換が求められています。大転換のその先にあるのはローカル化、GNH(国民総幸福)、スロー・スモール・シンプル。それらの答えをすでに実践している方をお招きして、東アジアをキーワードに「東アジア生命平和会議」を開催します。

第一弾として、12月9日から17日まで、韓国の環境平和活動家、ファン・デグォンさんをお招きします。ファンさんは、1985年、当時のチョン・ドファン政権時代にねつ造されたスパイ事件により「無期懲役」の宣告を受け、30歳から13年間の長い月日を刑務所で過ごしました。

生きる希望を失い、また拷問や劣悪な刑務所での環境に身体を病んだとき、ファンさんは「生きのびなければ」と思い自然療法に目を向けるようになります。そのときに目に入ったのが、刑務所の運動場に生えている小さな小さな野草たち。そこからファンさんと野草とのいのちの交流がはじまるのです。(詳しくはNHK出版『野草手紙ー独房の小さな窓から』をお読みください)

1998年の釈放後は、韓国南部の山林にエコビレッジをつくりはじめ、また作家そしてエコロジストとしての人生をスタートさせます。韓国で80万部を記録する大ベストセラーとなった『野草手紙』は日本でも話題を呼びました。1980年代、サティシュ・クマールさんが主宰するシューマッハ・カレッジでも学んでいる思想家でもあります。

<<ファン・デグォンさん:東アジア生命平和ツアー>>

12月10日(土)18時〜20時、沖縄、カナンスローファームにてトークイベント(ファン・デグォン、辻信一)

12月12日(月)夜  福岡、おかげさまカフェimacocoにて夕食交流会(ファン・デグォン、辻信一)

12月16日(金)18時半〜20時半、神奈川、善了寺にて100万人のキャンドルナイト冬至イベント(ファン・デグォン、田中優子、辻信一)


●ファン・デグォンさんプロフィール

1955年、ソウル生まれ。著述家。生態共同体研究家。ソウル大学農学部卒業。その後、政治学を学ぶためにアメリカへ。留学中の1985年、身に覚えのないスパイ容疑で国家安全企画部に逮捕され、無期懲役の宣告を受ける。特赦によって釈放されるまでの13年2カ月、牢獄生活を送る。釈放後、農業をはじめる。1999年、アムネスティ・インターナショナルの招きで2年間、ヨーロッパに滞在。ロンドン大学インペリアルカレッジで農業生態学を学ぶ。現在、生態共同体研究会を主宰するとともに、緑色大学に生命農学教授として在籍。著書に『百尺竿頭に立ち』、『世界のどこにでも我が家はある』(いずれも未邦訳)『野草手紙』(NHK出版)などがある。

ナマケモノ倶楽部メンバーによる2011年10月韓国ファンさん訪問記はこちら
posted by GNH at 13:23| Comment(0) | ポスト311を創る
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