■ブータンのここが好き!〜ブータンの味 (笹森怜子)
ブータン料理に欠かせないというエマ(唐辛子)。乾燥のもの、生のもの、一年中きらすことはないとか。私たちのように香辛料ではなく、ブータンの人はエマを野菜として食すそうです。野菜・・・獅子唐までですよね・・・。
そんな前置きをされて、どれだけ辛いんだろ、と、ちょっとどきどきしながらのぞんだ初日の食事。ホテルやレストランではブッフェスタイルでの提供。始めはおそるおそるでしたが、おそらく観光客向けにやさしく作ってくれていたのかもしれません、辛いものもありましたが、辛くないものもあり、食べやすかったです。(辛いものが苦手な方もご心配なく・・・!)
仏教の信仰の厚い国ですが、お肉料理もあり、これも観光客向けなのか生野菜のサラダもありました。(ただ、タマネギなんかは水でさらした様子がなく、エマ料理でなくても違う意味で辛かったです。)
どこのホテルに滞在しても、ランチのレストランでも、朝食以外、必ずブッフェのメニューに登場するのが、エマ・ダツィ。ブータンの代表的な料理のひとつだそうです。エマは唐辛子、ダツィはチーズのこと。唐辛子とカッテージチーズを煮込んだもののようです。青唐辛子が入ってますし、辛いです。
辛いですがチーズに絡ませてあるせいか、何とも言えずこれが美味しいのです!なぜだかご飯がすすんでしまいます。おかずになります。辛いのが苦手な方も、こちらは是非試していただきたいです。ただ、やはり私たちが食べていたのは、観光客向け(=辛さ度、初心者レベル?)のようで、本格エマダツィはもっと本格的・・・とか。そして、いつの間にやら、写真撮影のかけ声が「エマ・ダ〜ツィ〜!」に。(チーズつながり?)
あと代表的なものは、(このコラムを書くにあたって思い出しながら調べたものですが)パクシャ・パー(豚肉と大根の煮込み)やエゼ(エズィ)(チーズサラダ)などが、ブッフェのメニューにあったと記憶しています。
ご飯は赤米が多かったです。蕎麦も栽培されているようで、麺のように加工される方法もあるようですが、私たちの食卓ではそば粉のパンケーキが朝食にでていました。(体調不良で私は食べれず残念・・・)
その他、美味しかったものは乳製品!ツアーの参加者の一人がみんなにシェアしてくれたチーズ(スーパーで購入)や朝食のパンにつけるバター、牛乳も少し濃いめで、ホットミルクでいただいたらとてもほっこり。ヤクのチーズも有名のようですが、こちらはちょっとクセがあるようです。
あとブータンの味としては、パロのドルジさんのお宅にて、スジャ(バター茶)とお茶請けのお菓子、ザウ(煎ったお米、あられのよう)やシプ(お米をつぶして乾燥させたもの?)などをいただきました。(現地名は後で調べたものです)
農業国ブータンはほとんどの農産物が化学肥料など使用しないオーガニック。(なんて素敵なんでしょう!)市場などゆっくり行く時間があれば、地元の食材など見たり買ったりできたのかもしれませんが、スーパーやお土産屋さんではオーガニックの乾燥松茸やハチミツなども売っており、お土産としました。
そのお土産を探していたスーパーでブータン産ハーブティーなるものを発見。紅茶は、ほとんどがインド産かネパールのパッケージ。しかし、このハーブティーは3種類のブレンドで、すべてブータン産のオーガニック。いいではないか!と買ってみたものの、何のハーブか分かりません。試しに一杯飲んでみました。
うん、正直、美味しい!とは言えず・・・。けれど、いかにも薬草という味に、何が入ってるのか興味がわいて、調べてみるも電子辞書には何のハーブか載っておらず、結局分からずじまい。効果としては強壮、治癒、炎症を抑える、など?食後に飲むといい、ともあります。なるほど、確かにこの味は効きそう・・・。
ツアーの最後、お腹を壊し、帰国してようやく胃腸が正常に戻りはじめたら、今度は異常な食欲にみまわれ、もりもり食べ続けてしまった私・・・せっかく小食になったのに、と反省した時に思い出したのがこのハーブティーでした。「多分、食べ過ぎにいいんじゃないか。」と勝手に解釈し飲み始めて以来、私にとって食べ過ぎた時の「反省のお茶」となりました。だんだん、この苦みと薄い酸味?、プラス「いかにも効いてる感」が癖になっている今日この頃です・・・。
後々調べたところ・・・(お腹を壊した時に飲むべきでした)
phyllanthus emblica=油柑:抗酸化、利尿作用、下痢止、コレステロールを下げる、等
saussurea lappa=木香:抗炎症作用、胃健作用、整腸作用 等
2012年05月29日
ブータンのここが好き!〜食べ物編
posted by GNH at 15:40| Comment(0)
| GNHツアー
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