(写真右:ペマさん、左は辻信一さん)
ナマケモノ倶楽部のブータンGNHツアーは、2007年3月からはじまりました。前年の2006年に、「GNH国際会議」を日本で開き、ブータンから2名、カナダの先住民族、オーストラリアのエコロジストとともに「豊かさ」の問い直しをしたことで、ナマケモノ倶楽部とブータンがつながったわけです。
私たちのブータン側のカウンターパートナーは、ブータン・エンシェント・ツアーズ&トレック(ABTT)。社長のペマ・ギャルポさんが、私たちの心強い仲間であり、ブータン政府認定のツアーオペレーターです。
ペマさんをナマケモノ倶楽部に紹介してくれたのは、辻信一さんです。辻さんが初めてブータンに行った際に、ペマさんのガイドだったことが縁のはじまりなわけですが、ペマさんは辻さんを前世で兄弟だったと信じていて(夢にでてきたそうです)、本当にそうだったのかも、と思うほど、二人のコンビは最強なのです。
(写真:加藤登紀子さんと)
ペマさんと辻さんが考えたツアーのコンセプトは、エコ・スピリチュアルツアー。単なる観光ツアーではなく、旅することじたいが、環境運動となり、ブータン、日本の文化(暮らし方)への問い直しとなるようなツアー。私たちがブータンで受ける衝撃もおおきいですが、ブータンの人が観光客から受ける印象もそうとう大きいです。所有物の多さで富を競うのではなく、お互いにスピリチュアリティを磨いていこうというのが、旅のコンセプトのひとつです。
(愛用のバイクでポーズを決めるソナムさん)
ペマさんの下で働く若手ナンバー1スタッフが、ソナム・チョーダさん。20代ですが、すでに既婚。ソナムというのは、ブータンには多い名前だそうで、「幸せ」という意味だと聞きました。
毎回、参加者のニーズにあわせながら、観光ばかりでない、人々の暮らしや思想に触れるような、また自分自身と向き合うことができるようなプログラムを日本=ブータンで連絡をとりあってつくっています。