2012年12月10日

ブータンGNHツアー・2012秋、報告集完成!

ブータン国王夫妻が昨年、日本を訪れてからちょうど1年。今年の上半期における、ブータン訪問日本人観光客は、過去最高だったそうです。ナマケモノ倶楽部のツアーが、ユニークかついいなあと思っている点のひとつは、グループの年齢層。学生からシニアまで一緒に行動している団体客は、現地では見かけません。そして、観光だけではなく、ブータン現地の人やツアーメンバーとの意見交換を通じて、自分の中のGNH観を問い直すこと。

さて、9月の報告集ができあがったので、みなさんに公開します!ツアー参加者の中で毎回編集長を決めるのですが、今回は田中太郎さんがその役をかって出てくださいました。ありがとうございます!
http://www.geocities.jp/onsenkeibajuku/Bhutan2012/bhutan2012autumn.html

その中から、今日はホームステイの感想をピックアップしたいと思います。
今回のツアーでは、プナカ県イビサ村(世界一棚田が美しい村)で、1泊のホームステイをしました。5つの家に分かれて、2〜4人ずつ、身振り手振り、あるいは英語の話せる子どもを通じてコミュニケーションをとりました。

isabimurakodomotati.jpg


◆ホームステイ(張尾・望月・福田・村井)

私たち大学生4人は、オーガニックファームをされているお宅にホームステイさせていただきました。後で聞くと、今回のホームステイ先で一番立派なお家だそうで、電気もつき、綺麗なトイレもありました。青空トイレの覚悟でいたのでホッとしました。

最初、10歳の男の子が快く家に入れてくれ、その後18歳の女の子も家に来ました。
男の子はこのお宅のおじさんの甥っ子で、名前はヌマカンドゥくん。女の子はティンプーに住んでいて遊びに来たキリアンドゥちゃん。後からこのお宅のお父さんも入ってきました。お父さんは,地球の歩き方をじっくり見ていましたが、なんとお父さんがこの本に載っていて(お祭りの観客で写っていた!)、とても興奮していました。初め何を話していいか戸惑いましたが、簡単な英語やゾンカ語で話したり、ジェスチャーや紙に絵を書いたりしてコミュニケーションをとりました。日本から持ってきた折り紙で一緒に鶴を折ったり、梅干しも気に入ってくれたみたいでした。途中から、ペマさんとタシさんも来ました。

夜ごはんは、全部家の畑でとれたもの。じゃがいもがとても美味しくて、辛かったのですがそれまでのブータンの食事の中で一番美味しく感じました。お母さんの美味しい料理とお酒を飲みながら、家族やペマさん達とお話を楽しみ、夜は家の下でアマを作っているところを見させていただきました。出来立てのアマをみんなで飲みながら(ペマさんはお代わりもしっかり)、途中で来たお隣のご夫婦も一緒に、笑いあって幸せなひと時を過ごしました。ほろ酔いのお母さんの、ポロリ事件にはみんなビックリしましたが(笑)

寝る際、お母さんが新しいお布団を用意してくださっていて、寝袋は使わずにすみました。寝る支度をしていたら、お母さんが携帯で撮った写真を見せてくれました。たくさんの子ども、お父さん、親戚・・・家族を思う気持ちで溢れていました。愛ですね(^^)* その後はぐっすり快適に眠りにつきました。
イビサ村の人々は英語が通じる人はほとんどいませんでしたが、言葉が通じなくてもお互いに思っていることは通じるということが分かりました。お互いに理解しようと試行錯誤することが大切なのだと感じました。

短い時間でのホームステイでしたが、ブータンの人々の陽気さや優しさ、おもてなしの心などといった素敵な人柄を肌で感じることが出来た貴重な体験となりました。
(文:村井仁美)
posted by GNH at 11:18| Comment(0) | GNHツアー
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