2013年01月21日

ブータンでのショッピング

ブータンGNHツアー2012・春 報告集より>
ブータンでのショッピング(小村真理子)

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ブータンの旅で買い物にまつわる印象的な出来事がありました。それはブータンの民族衣装を着る時に使うブローチを買いに行った時の出来事です。

 ツアーでわたしたちが購入したキラは上下わかれていて、胸の前をピンやブローチで留めていたのですが、わたしたちがキラを購入したお店はブローチではなくバッチをサービスでつけてくれていました。わたしはキラを着ている女性がブローチをつけているのを街中で見かけて素敵だなぁと思っていたので、やっぱりブローチがほしい!と合間の自由時間にホテルのすぐ近くの店舗をさがしてみることにしました。

 いくつかあるお店をのぞいてみると、キラやその他の装飾品を扱っているお店をすぐ見つけることができました。店の中には年頃の女性が数人、わきあいあいと店番をしていて、わたしがブローチを探していることがわかると、金や銀色の細かい細工のブローチを快く見せてくれ目的のブローチはすぐ手に入れることができました。ホクホク気分で店を後にしようと歩きはじめると、 慌てた様子でお店の女性たちがわたしの手をひっぱりにきました。店の中ほどまで連れていかれて、なんだろうと思いながらされるがままにしていると、あれよあれよというまにスカートがほどかれ、着付けなおしがはじまりました。

 そこで、(あぁ、わたしの着付けがまずかったんだ‥)とやっと状況を理解することができました。わたしは、ホテルのスタッフに頼むこともせず、自力で着て外を出歩いていたので、本来の着方とちがっていてプリーツが入るべきところにはいっていず、見るに見かねてそれで外にでちゃ笑われるよと直してくれたようでした。着付け直しが終わると女性たちは、「これで完璧!」「キュートになったよ♪」と言葉をかけてくれて、とってもうれしい気持ちになりました。せっかくなのでと記念撮影をお願いして、一緒に撮った写真がこれです。

 日本のお店は店員のサービスや作法がマニュアル化されて、教育も厳しく徹底されているけれど、ブータンではそんなマニュアル化されたサービスとはちがう、等身大の親切やまごころみたいなものが感じられてこころがあったかくなりました。店員だから、お客だからっていう垣根をこえて人としてコミュニケーションすることの心地よさがありました。

 ほかにも買い物では、ホテルのみやげもの屋さんがもう営業を終えていたのに、少し見せてほしいとお願いすると店をあけてくれたり、人間味のある対応をしていただいてとても助かりました。ブータンのそんなちょっとゆるくてあったかいところは変わらず残していってほしいなぁと思いました。


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posted by GNH at 15:59| Comment(3) | GNHツアー
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