(真面目な話)
GNHの概念を知ったとき、とても素敵だけれど、なんてふわふわした、曖昧なものなのだろうと考えていました。
しかし関連書籍を読むにつけ、興味がどんどん湧いてきて、ブータンツアーに参加しました。
国民の充足感を最大化する、というスローガンは一見して理想論だと言われがちです。
しかし実際には非常にロジカルなものの考え方でした。
GNHコミッションは、幸福感と相関のある100以上の事項を大きく「持続的・公正で社会的な発展」「文化的な者の保護と発展」「環境保護」「よき統治」の4つに分類し、それぞれ指標を定め、そのスコアが上がるように、Plan-Do-Seeのサイクルを回しているとのことでした。
そこには継続的に平和で安全な暮らしを守ろうとする人たちの、聡明さとしたたかさ、挑戦意欲が見られます。
先進国の失敗の轍を踏まないよう注意深く発展の方向を選ぶ様子は、後進国であることが強みにすら感じました。
世界が未来に希望が持てるとしたら、それはこの国の生き方にヒントがあるのではないでしょうか。
ただ、継続的な平和・安全の維持活動の基礎として、ブータンの豊かな自然、および国民の多くが敬虔なチベット仏教徒であることは深くリンクしていると感じています。
輪廻転生を信じているからこそ徳を重んじ、自然や他の生き物とのつながりを尊重していることは他の国にはそうそう再現できない重要な資源であり強みです。
「あなたが幸せって感じる時ってどんな時?」と尋ねると、道行く人は「人に親切にするときですね。気持ちよいと感じます」と答え、年をとった農家の方は「頑張って農作業をして、たくさん獲れた収穫物を家族や周りの人にシェアするときだね」と答える。そんな人たちが、この国の最大の資源だと思います。
そういう資源を持たない国が心の充足度を高めていくには、何が必要なのか、自分にはいったい何ができるのかと、とても考えさせられる旅でした。
(くだけた話)
ブータンには「夜這い」文化が残っており、英語で「Night Hunting」というそうです。
電気が通ってからは親に見つかりやすくなっちゃってさ〜、昔は良かったよね〜というようなことを男性は口々に言います。
話には聞いていたものの、またまた〜と思っていたら、民泊した村でも実際にまだあるそうでびっくりしていました。
出会った村の青年に「あなたかわいいね!あなた独身?僕も独身!じゃあ今夜、夜這うね♪」と軽口をたたかれたのですが、(※ブータンの男性は、イタリア人顔負けに女性を褒めるようです)またまた〜と思っていたら、深夜丑三つ時、ゴトっ、ガタっ…という音がして目が覚め、私の心臓は動悸で口から出るかと思うほどでした。…そのあとどうなったのか!それはナマケモノ事務局までお問い合わせくださいませ。笑
(2013年報告集より/報告者:前田さん)
★★あなたもブータンGNHツアーに参加しませんか♪ブータン情報はこちら!★★
2013年05月29日
ブータン旅行で感じたこと【2013年春GNHツアー報告集より】
posted by GNH at 16:54| Comment(0)
| 2013春GNHツアー
この記事へのコメント
コメントを書く