国産農産物の100%オーガニック化を目指すブータン。
そのパイロット県であるガサ県に民泊した私達は、村のリーダーからその詳細についてお話を伺った。
パイロット県というと、何か特別なことをたくさんしているのかな〜と思うのだが、山の奥地にあるガサに道路が通ったのはごく最近のこと。それまで外からモノが入ってくることは難しく、「有機農業」「自給自足」がそもそもの生活の基本であった。
そして一番驚いたのが、国際社会に堂々とオーガニック化を宣言するブータン政府の意向を実際のアクターである農民はほとんど知らないということである。政府は有機産品の輸出による経済発展を目指しているらしいが、農民はどれだけ今年食べられる分を収穫できるのか、今目の前にある生活を大切に営んでいる、という雰囲気を感じた。
また農産物の市場輸送は国が負担している等、バリューチェーンが複雑な他の途上国と比べて特徴的だと感じた。
何のためにオーガニック化をするのか。というよりも今あるオーガニック農業の現状をどのように将来発展させていくのかが、ブータンのこれからの課題であるといえるだろう。
(2013年報告集より 報告者:皆川真理恵さん)
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2013年06月17日
ガサ・オーガニック農業インタビュー【2013春GNHツアー報告集より】
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| 2013春GNHツアー
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