2013年08月08日
焚き火トーク:チモンの自給的な暮らし
2012年11月ツアー報告集より。
<チモン村の経済について>
Q.電気が通ったら、月いくらくらいのお金が必要になりますか。
ペマ父:電気の基本料金は月100ヌルタム(2ドル、160円)くらいです。ここでは一日働いても100ヌルタムしか稼げません。
辻:先ほど収穫の手伝いや家を建てることを手伝っても、1日2ドルしか稼げないと言っていました。この村には現金収入を得る仕事がほとんどありません。
Q.他に現金が必要なことは何ですか。
カルマ:塩、調味料、米、油、乾燥させた魚、石鹸などです。その他誰かが狩りで肉をとった場合はそれを売り買いします。お米は普段食べていませんでしたが徐々に増えてきています。この村では水が足りないので陸稲を作っていますが自給には足りません。普段食べているお米はインド産で、月の米代は1袋40s1400ヌルタムです(28ドル、2200円)。月3人で1袋消費します。
Q.ここで毎日ごちそうを色々な人に作ってもらっていますが、お金はどうなっているのですか?
辻:村の人が持ち寄って食材を持ってきています。それに対してのお金を払っていません。別の意味でペマが村の人たちにプレゼントとしてお金を渡しています。
カルマ:野菜に関しては誰のものではなくて、自由にとって持っていってよいことになっています。全部自給用です。このことでお金をやりとりすることはありません。この村はオレンジとバナナが有名で少し収入を得ることができます。
Q.誰に売るのですか。
カルマ:村の人に売りますし村の外の人にも売ります。お金で買ってもらうこともありますし、お金がないときは物々交換することもあります。
Q.価格はどうやって決めるのですか?
カルマ:買い手が決めます。消費者の数によって値段が決まります。
Q.品質で値段は決まらないのですか?(たとえばこのバナナは甘いとか、甘くないなど)
辻さん:需要と供給のバランスで決まります。需要が高ければ値段も高くなります。
カルマ:この村では卵1個8ヌルタム(約13円)です。村の外では10ヌルタム(約16円)で売ります。この村には2種類の豚がいます。小さい耳の豚は1s170ヌルタム(約270円)で大きい耳の豚は1s160ヌルタム(約255円)です。鶏肉は1s150ヌルタム(約240円)です。
※1ドル=50ヌルタム=80円(2012年11月のレート)
Q.洋服は買うのですか?
カルマ:国境で買います。村の誰かが国境に行くときに何かほしいものがないか尋ね買ってきます。
ゆりさん:中央の田舎でトラックにいっぱい服が積んでありトラックのまわりに人が集まって買っていました。それは新しいことだと言っていました。
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posted by GNH at 16:39| Comment(0)
| 東ブータン
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