少し遅れて会場に到着すると、蒲生芳子さんがスライドトークをして場を盛り上げてくださっていました。会場は満席で、親子連れも多く、熱気ムンムンで、嬉しくなりました。
ぺマさん、辻さんのお話を、みなさん、真剣な表情で聴いてくださり、「開発はここ宮崎くらいまでで十分です。これ以上都会化したら生き苦しくなる。開発業者が来たら、帰ってもらおう。足るを知ることが幸せへの道。」というペマさんのメッセージに共感していました。
質疑応答では、ブータンツアーに行ったことがあるという方からの感想や質問も出ました。
トークが終わり退場になった後も、会場のあちこちで話の輪ができていて、盛んに交流がされていました。物品、書籍販売コーナーでは、藤岡亜美さんがアヒチョコ(手編み袋入り)の背景やエクアドルなどの説明をして、それを聞いて理解して買ってくれた人もいました。宮崎県綾町でオーガニック薬膳茶房を営む郷田美紀子さんが母娘三代で来られていて、辻さんたちと話が弾んでいました。
交流会までの時間、町家カフェ「もちなが邸」の日本庭園やハーブガーデン、白壁の土蔵、屋敷を囲む立派な高い石垣、体験農園などを見せていただき、その広さと美しさ、しっかり手入れ、活用されていることに感嘆しました。邸内では、地元の農産物をがまこう庵で加工した地場産品などの販売コーナーがあり、地産地消を積極的に進めておられることが分かりました。
交流会では、スローな農的暮らししている地元の方たちといろいろお話でき楽しかったです。また、お料理が素晴らしく美味しかったです。ペマさんが朝、串間の海で釣った魚を蒲生宏孝さんが庭で炭火焼きしてくださった熱々の魚、都城の郷土料理(炊き込みご飯)、自家製調味料を使って丁寧に調理してくださった地元の野菜料理や地鶏など、何度もおかわりしてしまいました。
翌日、蒲生芳子さんがもちなが邸を案内してくださいました。邸宅内の家具、襖などの美しさ豪華さ、部屋数の多さなどに感嘆しました。芳子さんの説明を伺い、屋根の改修など、築100年以上の大邸宅を維持、管理することのご苦労の一端を知ることができました。現在、もちなが邸では、定期的にオーガニック市が開催され、子育て支援の場、地域の集いの場などとして活用されているけれど、さらに地域コミュニティ再生や地産地消を進めるため、同じ想いで取り組んでくれる人に来てもらいたいとの蒲生さんの気持ちが熱く語られました。
その後、山道を進み、がまこう庵に行きました。蕎麦打ち道場は、小川の流れる広い庭の奥にある日本家屋で、薪ストーブに火が焚かれていました。静かで、清らかな空気の流れる自然豊かな環境で蕎麦打ちを教えていただきました。蒲生宏孝さんの熟練の技、名人芸に見とれ感嘆しつつ、慣れない手つきで蕎麦打ちに挑みました。不揃いさが味わいと言いつつ、自家栽培の貴重なそば粉を使った、挽きたて、打ちたて、茹でたての香り高い、ざる蕎麦と、たっぷりの蕎麦湯もいただき、お腹も心も満たされました。
エネルギッシュで笑顔の素敵な蒲生さんご夫婦に元気をもらい、豊かで幸せなひとときでした。ありがとうございました。
(吉村由香)
2014年05月28日
ぺマさん来日ツアーレポそのC:九州ツアー宮崎・都城の感想
posted by GNH at 11:42| Comment(0)
| ぺマさん来日2014
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