ツアーでは毎回好評のホームステイ。ホテルでの宿泊や日中にブータンの人たちと会話をするのとは違い、寝食を共にすることで見えてくるブータンの人々に根付く価値観を垣間見ることができます。
2014年もプナカ県イビサ村でのホームステイを盛り込んでいます。
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荒引圭子(GNHツアー2013秋・参加者)
私がホームステイをさせてもらったお宅の息子さんは、テンジン(tenzin) くん。日本語名「むさし」くん。21 歳。日本語の勉強をしながらたまにガイドの仕事をしているそう。。将来はメディアリポーターの仕事をしたいとのこと。インドの大学を卒業、日本語も2 ヶ月勉強。日本語を勉強した理由は、先生からブータンの観光客の50% は日本人だと教えられたからとのこと。
家族構成は、母、ウォンチュさん、父、リンチェンさん、おじいさん、兄、姪っ子、ピンゾーチョディちゃん。お母さんが料理を作り、テンジンくんは率先して食事を運ぶのを手伝っていた。自分たちより先に、私達に食事を食べさせてくれたり、たくさんの料理を出しておもてなしをしてくれた。料理を食べ終わる前から、次つぎに勧めてくれるので、「ミジュ(もう充分です)」と言って何度かお断りをした。とてもよくしていただいた。
お母さんは、大きなきゅうりを食べるためにナイフで切っていたが、汁気のある皮を床に落としてしまい、でも最後は竹のほうきで掃いていたのには驚いた。
お父さんとお母さんは、ドマと呼ばれる、噛みたばこのようなものをしょっちゅう噛んでいた。袋に緑の葉っぱとナッツを入れ、小さな入れ物にライムの白いクリームを入れて、持っていた。緑の葉っぱにクリームをつけて、ナッツを入れて巻いて、口の中で噛む。テンジンくん曰く、気分が高揚するようだ。健康によくないから、両親にもあまりやってほしくないと思っている。ちなみに、彼はやらない。噛むと口の中と口角が赤ピンク色に染まる。ブータンでは、ドマをしてると思われる口角を赤ピンク色に染めた人を何人も見かけた。
木造家屋で高床式になっていて、小さなはしごを昇って、部屋の中に入った。網戸やおしゃれな家具などはなく、外には牛小屋や鶏、まきでと鍋で調理する場所、たらいがあって洗濯する場所、屋外に自分で水を組んで流すトイレがあった。生活は質素だが、テレビ、冷蔵庫、扇風機、ラジオカセット、携帯電話は使われていた。
寝室として案内してくれた2 階には、国王の写真が額に入れて飾ってあった。薄い布団を2 組敷いてくれていた。網戸がないため、朝には何箇所か蚊に刺された。ツアーメイトの中には、23 箇所ダニに刺された人やハチに刺された人もいたようだ。
お父さんは、夜も朝もお経をとなえていて宗教が生活の習慣の一部になっているのを感じた。はじめてのお客さんが来ても、自然体で風通しよい雰囲気の村の人々に穏やかな気持ちにさせてもらいました。
2014年06月10日
イビサ村で「ブータンふつうの暮らし」を体験!
posted by GNH at 11:13| Comment(0)
| 西ブータン
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