2011年05月06日

デモで時代をさきどりする〜「貧乏人のサバイバル」レポート



4月26日に、カフェスローで行われた「ポスト311を創る〜貧乏人のサバイバル」の簡易レポートです。ゲストには、高円寺でリサイクルショップ「素人の乱・5号店」を営む松本哉さんとシンガーソングライターでナマケモノ倶楽部共同代表のアンニャ・ライトさん。聞き手に文化人類学者で環境運動家の辻信一さん。410に高円寺で開催された反原発デモの後ということもあり、松本さん目当ての参加者も多かったよう。

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当然、ナマケモノ倶楽部としても、我らが拠点、カフェスローに松本さんをお迎えすることができ、ちょっと(かなり!?)コーフンしていました。410の高円寺デモに参加し、ご自身で「デモの“元プロ”が言うのもなんですが、、、あれはすごかった」とうなった辻さんから、まずは、松本さんの半生(といってもまだお若いのですが)やオカネや社会に対する考え方について話が展開。幼少のころからやんちゃだったそうで、法政大学に入ったのをきっかけに、貧乏人がいづらい世の中になってきていることに憤慨し、デモを企てるようになったそう。(詳しくは『貧乏人の逆襲』をぜひ!)

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「俺の自転車返せデモ」などこれまで様々なデモを企画し、社会に対して違和感をそのままにしない、むしろ、その違和感を祭にして騒いじゃうスタイルを貫いてきた松本さん。「311のあと、なんでデモをしようと思ったの?」との辻さんの問いに、「だって危ないじゃないですか!」と即答。アンニャのいう「人間の本能を大事にしよう」を実践している人がここにもいると感じました。



「これからどうするの?」との問いには、「いやあ、原発止まるまで、どんどんデモやんなきゃダメですよね。またやります!」と力強く宣言。そして、数日後には、5月7日、渋谷での巨大デモを呼びかけるサイトが立ち上がりました。

「ポスト311を生きる私たちへのメッセージは、冒頭に掲げたYoutube(動画)でご覧ください♪
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2011年05月05日

「原発からのダウンシフト」レポート〜ポスト311を創る

4月25日に、銀座のエコ旅館、銀座吉水・かくえホールにて開かれた「ポスト311を創る〜原発からのダウンシフト」の簡易レポートです。

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短期間の告知にも関わらず、40名近い参加者で熱気にあふれた会場。ゲストの1人、池袋でオーガニックバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」を営む高坂勝さんは、『減速する生き方〜ダウンシフターズ』(幻冬舎)を昨秋出版し、オカネは少なくなったけれど、自分の満足する暮らしを手に入れることができ、幸せ度がアップしている、まさにGNHな人。今年からナマケモノ倶楽部世話人にも名前を連ねていただき、環境・文化・ビジネスを三位一体で社会を変える原動力にしたいね、若者を応援するようなムーブメントを育てたいね、と話していたところに起きた311というできごと。

高坂さんは、「311の直後は、マスコミがフクシマ原発の真実を伝えないので、イライラしながら危険性の行方にいろいろ悩み、家族のことを考えて東京を離れたりもしました」とこの1か月半を振り返ります。聞き手の辻さんに「怒りについてはどう?」との質問に、「そりゃあ、怒ってますよ、相当。」と即答。「でもね、怒りだけじゃ変えられないんです。」と経験談を話してくださいました。

過去に高坂さんは、社会というシステムに対して怒ったことがあったそう。「でもね、自分が怒れば怒る分だけ、自分の身体に跳ね返ってくるんです。こう、胃がね、いたーくなってくる」と胃をさする高坂さん。

辻さんの「怒りを昇華させる、という考えには?」との問いには、「ぼくはむしろ、怒りを消化して、それを糧に、あたらしい社会や暮らしをつくりだしていきたい。例えば東京電力の幹部のアップアップ(UP&UP)してウソばかりの姿より、ダウンシフターって生き方の方が、断然カッコいいじゃん」。

高坂さんがいうダウンシフト。それは、今の過剰な消費システムから降り、足るを知る暮らしを手に入れること。競争社会からの脱落や負け組ではなく、むしろ、もっと安心、たのしい、おいしい、しあわせがあふれている居場所への道筋なのです。

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来日中のアンニャからは「お金に縛られていないと、自由な発想ができます。PTA会長として既存のシステムにも係わりながらなんとかみんながスローな方向を向けたらと模索しているわたしは、学校でスクールガーデンを提案したり、グッド・ライフフェスティバルというお祭りを開いたり。こっちのほうがもっとたのしくて健康的で、誰でも真似できるよというメッセージを伝えられたらと」とコメント。

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今の経済が「ほどほど」にスモールサイジング、ダウンサイジンズしていけば、それはローカル化につながるはず、という高坂さん。最後に、リッキーGの素晴らしい唄を、高坂さんが少々詩を変えたダウンシフターズのテーマソングをアンニャのギターを借りて披露!ポスト311のキーワードとして、原発に頼らないライフスタイルを打ち立てていく=原発からのダウンシフト、を各自胸に抱き、会は終了しました。ダイジェスト映像はこちらでご覧いただけます。


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2011年04月19日

素人の乱・松本哉さん×アンニャ・ライト「貧乏人のサバイバル」〜ポスト311を創る

宮城ではまだ行方不明の人々も多く、福島原発も深刻な状況が続いていますが、ぼくたちはもう、ポスト3・11という、新しい時代に生きています。ポスト3・11はカルチャー・クリエイティブとしてのぼくたち(私たち)の時代です。脱原発の文化を一緒につくっていきましょう。(辻信一)

シリーズ「ポスト311を創る」は、私たち1人ひとりが、これからどういう社会に暮らしたいのかを、衣食住など様々な分野の方々をゲストにお招きしながら、ざっくばらんに話し合い、学びあい、集うカフェ。アート、音楽、笑い、詩、祈りを織り込みながら、ポスト311を創るキーワードを集めていきたいと思います。みなさんもぜひポスト311ムーブメントに参加しませんか?

4月26日は、4月10日、高円寺にて口コミで1万5000人を動員した「高円寺・原発やめろデモ!!!!」を企画した素人の乱・5号店店主の松本哉さんが登場。貧乏主義(リサイクル主義)なら引けをとらないナマケモノ倶楽部共同代表・アンニャ・ライトと、貧乏という自由、貧乏という幸せ、そして「本当の豊かさ」について、大いに語り合っていただきたいと思います!ご予約はお早めに。


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・日時:4月26日(火)18時半開場、19時〜21時

テーマ:貧乏人のサバイバル

スピーカー:松本哉(「素人の乱・5号店」店主、『貧乏人の大逆襲』著者)
      アンニャ・ライト(シンガーソングライター、ナマケモノ倶楽部共同代表)

聞き手:辻信一(文化人類学者、環境運動家)       

会場:カフェスロー(JR国分寺駅・南口より徒歩5分)

参加費:予約1300円、当日1500円(1ドリンク付、500ナマケ使用可)

お申込み:カフェスロー 
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