2013年07月03日

ブータンフェアトレード・オーガニックコットンプロジェクト

現在ナマケモノ倶楽部が中心となって日本とブータン、世界をつなぐプロジェクトとして進めている、ブータンのフェアトレード・オーガニックコットンプロジェクト。

ブータンのコットン事情から話をはじめると、もともとブータンでは伝統的にコットンの栽培、製糸技術を持っており、各地で生産を行っていました。しかし近代化と共に、今ではその伝統技術は失われつつあり、現在ブータン国内で使われている布製品も、織りは手作業のものもまだ多いのですが、伝統的な衣装、キラやゴに使われるような綿も、ほとんどがインドなどから輸入した遺伝子組み換えコットンとなっています。

そのブータンのオーガニックコットンを再びよみがえらせ、伝統文化の保存と、日本と同じように地方離れが進んでいるブータンで、地域での雇用創出を図るため、辻さん、そして現地のパートナーであるペマさんが中心となり、ペマさんの故郷であるチモン村で、オーガニックコットンプロジェクトがスタートしました。

発端はそもそもペマさんの村を訪ねた辻さんが、ペマさんのお父さん、お母さんがコットンを栽培し、糸をつむぐ技術をまだ持っていることを聞きだし、オーガニックコットンの種もまだコットン栽培を行っていた近隣の村で発見し、スタートすることになりました。
村でのコットン畑の視察と収穫をメインにし、昨年11月の東部ブータンツアーも行われました。

その東部ツアーで収穫したそのオーガニックコットンを、ペマさんのお母さんが染織し、織りあげ、さらにペマさんのお父さんがはるばる首都まで持ってきてくれて、今年3月に実施した2013年春のGNHツアーで受け取り、日本に持って帰ってきたものを、タイを中心にいのちある服作りをしているファッションブランド「うさと」のデザイナー、うさぶろうさんが素晴らしいジャケットに仕立ててくださいました。

まだ始動したばかりのプロジェクトですが、村ではコットンの組合も立ち上がり、これから世界をつなぐ大きなプロジェクトに育てていきたいと思います!



(以下、辻さんより)

皆さん、
ブータンから消えかけていた在来のコットンが息を吹き返し、羽ばたき始めました。以下、順をおって振り返ってみます。

昨年来、実験的に伝統的なオーガニック農法でペマの父親が中心に栽培し、ペマの母親が中心に糸を紡ぎ、染色し、織った布が3月に行ったナマケモノ倶楽部のツアー参加者によって日本に届けられた。その他に現地では、同じ畑から収穫されたコットンで男性の伝統服であるゴも一着つくられており、注目を集めているという。
4月初め、日本に届いた布は、タイから来日中の「いのちの服」デザイナー、さとううさぶろうさんに、手渡された。ブータンにおけるコットンプロジェクトに賛同してくれたうさぶろうさんは、「これで何かつくってみるね」と快く試作を約束してくれた。
そして6月、また来日したうさぶろうさん、全国を飛び回った後、わざわざぼくの地元である戸塚の善了寺に、自らのデザインによるすばらしい婦人用上着を2着、届けてくださった。

そこで皆さんに早速、その2着が見てほしくて、写真をお送りします。まずは届いたときの布地、きなりと2色に染色されたもの。次に善了寺での記念写真。ひとつは、うさぶろうさんと2色の上着を着た住職の奥様のツーショット、もうひとつは「うさと」の山根さん、成田住職、ぼくが加わっての記念写真。上着のモデルはきなりの方が住職の奥様と、2色の方がぼく。あとの写真はぼくのゼミの学生二人にモデルをしてもらったものです。

うさぶろうさんと山根さんは、11月13日〜21日に計画されているチモン村への去年に続く史上2番目のツアーに参加してくれることになりました。チモンでは、すでに共同組合が結成され、去年よりかなり広い面積で栽培が開始されています。全土オーガニック宣言をしたブータン政府も、熱い視線をこのブータンの奥地の村に送っています。

「奇跡のりんご」ならぬ、「奇跡のコットン」が実を結びそうです。




★世界一スローでローカルな村、チモン村でのホームステイに、ブータンの伝統祭事・ツェチュ祭参加&オーガニックコットンプロジェクト視察などもりだくさんの11月の東部GNHツアーはこちらから!



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